UVインクジェット印刷とは
UVインクジェット印刷とは、デジタル印刷技術の一つです。
シルク印刷やパッド印刷では1色ごとに1版の製作が必要となりますが、本印刷ではデータを直接プリンターに読み込ませて印刷を行うため、版を製作する必要がありません。
そのため、フルカラー印刷、小ロット印刷ではコストを抑えることができます。
使用するインクは、紫外線(UV)を照射させることにより、硬化・定着する紫外線硬化性インクになります。
乾燥時間が不要となるため、納期を短縮した対応が可能です。
設備の特性上、高低差が大きな商品への印刷には向いておらず、比較的平らな面への印刷に向いています。
他のインクジェット印刷と比較し、プラスチック、木材など多くの素材への印刷が可能です。
UVインクジェット印刷でできること
UVインクジェット印刷は、デジタルデータを用いてインクジェットプリンターで商品へ直接印刷を行います。
デジタルデータをそのまま印刷するので、表現力に優れており、写真やグラデーションなどのフルカラーのデザインに対応することが可能です。
スマートフォンケース、キーホルダー、アクリルスタンド、ネームプレート、アクリル看板、ディスプレイパネル、紙パッケージ、文房具など、さまざまな商品で利用されています。
また厚盛印刷を行うことで表現の幅を広げることも可能です。
■ 使える素材
プラスチック、ガラス、金属、木材、布、革、ゴムなど様々な素材へ対応可能です。
UVインクジェット印刷の手順(概要)
- デザインデータをUVインクジェットプリンタに読み込ませます。
- 印刷物をUVインクジェットプリンタにセットします。
- 印刷物にUVインクを噴射し印刷を行います。
- 紫外線を照射して印刷面のインクを硬化・定着させます。
この段階でインクが固定され、乾燥させる必要がないので印刷物がすぐに取り扱えるようになります。 - 印刷完了。必要に応じて次の仕上げ作業がにすぐに取り掛かれます。
印刷色について
CMYKでのデータ作成をお願いします。色の再現性はプリンターに依存します。
※DIC、PANTONE等での色指定はご対応できません。DICやPANTONEで指定色がある場合はCMYKに変換した近似色にて入稿をお願いいたします。
技術面の特徴
- 版を製作する必要がなく、インクの乾燥時間も不要ですので、短納期・小ロットの案件に最適です。
- 色彩豊かで、細かな印刷の描写が可能です。色の再現性も高く、フルカラーの写真・グラデーションなどの繊細なパターンも印刷可能です。
- UV硬化インクは揮発性有機化合物(VOC)をほとんど含まないため、環境に対する影響が少なく、環境に優しい印刷技術とされています。
料金面の特徴
- 色ごとの版の作成が不要のため、版代がかかりません。
- スクリーン印刷やパッド印刷と比較し、小ロットの案件の場合にコストを抑えることが可能です。
- 印刷サイズに応じて、価格が変わってきます。
UVインクジェット印刷の注意点
- お客様からいただいたデザインデータをそのまま印刷します。完成品とお客様のイメージしている色とは、ご使用のモニターや環境によって多少見え方が異なる場合がございます。
- 商品にインクを塗布するため、商品の下地の素材、色によっては色味が沈む場合があります。
- 凹凸差があるとインクを均等にのせることができずに仕上がりに影響します。極力フラットに近い素材が適しています。
- 素材や表面加工によってはインクが定着せず剥がれてしまう場合があります。事前に試験を行なわせていただく場合もあります。
- DIC、Pantone等での色指定はご対応できません。
印刷方法一覧
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UVインクジェット印刷
写真やグラデーションなどのフルカラー印刷に。樹脂、金属、木材、布等に対応可。
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回転シルク印刷
タブレット、ボトル、カップ等、円筒型の製品への印刷に。 樹脂、金属、木材等に対応可。
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パッド印刷
曲面への印刷可で、生産性も高い印刷。 樹脂、金属、木材も対応。
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シルクスクリーン印刷
Tシャツ、トートバッグ等平面への印刷に。 樹脂、金属、木材等に対応可。
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熱転写印刷
布製の製品に、くっきり鮮やかなフルカラー印刷が可能。
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オプション
色変え、ラベル貼り、値札貼り、校正サンプル、分割納品、版再利用値引き等
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